デスクワークをしていると、どうしても頭が前に出てしまう。そんな姿勢の癖が、いつの間にか右肩や首に「ずっと引っ張られるような痛み」を生んでいることに、Mさんは気づいていました。
「この辺が一番辛い」と訴える右側の首から肩にかけての痛み。それは一時的なものではなく、何度も繰り返す慢性的なものでした。マッサージを受けても、その場は楽になるけれど、またすぐに元通り。そんな経験を重ねるうちに、Mさんは「表面を揉むだけでは根本的に何も変わらない」と実感していたのです。
実は、この痛みの正体は「骨の位置のズレ」にありました。頭が前に出ると、首の筋肉だけで重い頭を支えることになり、肩甲骨も前に巻き込まれてしまいます。その結果、筋肉は常に引っ張られた状態になり、放っておくとどんどん痛みが強くなっていくのです。
施術では、自分では伸ばせない深層筋にアプローチし、骨盤から背骨、肩甲骨の位置を本来あるべき場所へと導いていきます。「呼吸がしっかり入るようになると、内臓が動き、胸が開いて、頭が自然と後ろに入ってくる」。そんな体の仕組みを丁寧にお伝えしながら、Mさんの体は少しずつ変化していきました。
施術後、Mさんは驚きの声を上げました。「本当に軽い」「こんなに動くんですね」。肩の位置が変わるだけで、引っ張られていた筋肉が緩み、呼吸も楽になる。その実感は、何よりも確かなものでした。
そして何より大切なのは、日常での姿勢の意識です。パソコン作業のときの腕の位置、座り方、呼吸の仕方。これらを少し見直すだけで、体への負担は大きく変わります。Mさんには「習字を書くように、肩を前に出さずに作業すること」をお伝えしました。







